【トピックス】姫路城“平成の大修理” 技術の粋を尽くしての施工に驚嘆 ―建設労務安全研究会が現場見学―

2011.10.01 【安全スタッフ ズームアップ・スポット・トピックス】
  • list
  • クリップしました

    クリップを外しました

    これ以上クリップできません

    クリップ数が上限数の100に達しているため、クリップできませんでした。クリップ数を減らしてから再度クリップ願います。

    マイクリップ一覧へ

    申し訳ございません

    クリップの操作を受け付けることができませんでした。しばらく時間をおいてから再度お試し願います。

 姫路城大天守保存修理工事――現代の先端技術、伝統的な工法、職人の技(わざ)を融合させながら進められている同工事を、建設労務安全研究会(加藤正勝理事長)の現場見学会に同行して取材した。国宝、世界文化遺産に指定・登録されているために課されている厳しい施工条件と制約のもとでの〝平成の大修理〟は、まさに驚嘆に値するものだった。

 工事は2009年10月~2015年3月を工期として、鹿島・神埼・立共同企業体(野崎信雄総合所長、鹿島建設関西支店)によって進められている。全体の工程は、「①保存修理工事用の仮設構台と素屋根(すやね=建造物を保護するための仮の屋根。城の大天守に鉄骨を骨組として屋根材と外装材で覆う)を建設する仮設工事、②屋根瓦の全面葺き替えと外部壁・軒裏等を解体して傷んだ箇所の漆喰塗を補修する屋根・左官工事、③解体調査に基づく構造補強工事」に大別され、仮設物などの解体をもって竣工となる。現在は、このうちの屋根修理と漆喰塗り替えが行われている。

資材搬入用の構台とシートに覆われた国宝姫路城

歴史的建造物だけに厳しい施工条件が

 工程表と工事の名称を見る限り、困難さはさほど伝わってこない感じだが、保守修理の対象が国宝に指定され、世界文化遺産に登録となった建造物となると、施工に当たって課されている条件・制約は、想像以上に厳しいようだ。また、姫路城が高台にあって、城郭の造りそのものが戦(いくさ)への備えを念頭に置いて複雑に建設されていることも工事を特殊なものにしている。そのへんについて、野崎所長は次のように説明している。…

この記事の全文は、安全スタッフの定期購読者様のみご覧いただけます。
▶定期購読のご案内はこちら

安全スタッフ電子版へログイン

安全スタッフ電子版は安全スタッフ購読者専用のサービスです。

詳しくは労働新聞・安全スタッフ電子版のご案内をご覧ください。

平成23年10月1日第2147号 掲載

あわせて読みたい

ページトップ
 

ご利用いただけない機能です


ご利用いただけません。