『人的資本経営期のHR用語集』の連載記事

2024.07.25 【労働新聞】
【人的資本経営期のHR用語集】第91回 感情労働(前編) 喜怒哀楽を制御 顧客らに強いられ/木谷 宏 NEW

完全な頭脳労働はない  労働は「人間と自然の物質代謝」とすることが伝統的な考え方であったが、そのあり方は時代とともに異なる。石器時代の労働とは文字どおり“人間”と海や大地などとのかかわり合いである。しかし現代における“自然”は地球環境のみならずヒト・モノ・カネも含めた広範な対象となり、“物質代謝”はすでにエコロジカルな過程を逸脱して、希少……[続きを読む]

2024.07.18 【労働新聞】
【人的資本経営期のHR用語集】第90回 ABW /木谷 宏

ハイブリッドの一類型  新型コロナウイルスの影響により、働く人々の多くが強制的にテレワークを経験した。ワーク・ライフ・バランスを求める人には歓迎すべき事態だったが、コミュニケーションの分断、セキュリティーの不安、マネジメントの困難といったテレワークの課題も明らかになった。感染の拡大が落ち着いた今、“バック・トゥ・オフィス”の掛け声と共に人……[続きを読む]

2024.07.11 【労働新聞】
【人的資本経営期のHR用語集】第89回 プレイングマネージャー 真の管理職は少数 個人実績と板挟みに/木谷 宏

もはや「ゴール」に非ず  前回までに、管理職が“ブルシット・ジョブ”(なくなっても差し支えない仕事)の危機にあると確認した。コンサル会社による昨年度の調査によると、回答者である非管理職150人のうち、管理職に「なりたいと思う」人の割合は8.0%であったという。「条件によってはなりたいと思う」が20.0%であり、合計しても28.0%に留まる……[続きを読む]

2024.07.04 【労働新聞】
【人的資本経営期のHR用語集】第88回 管理職(後編) スリム化は免れぬ 肥大・変質した業務/木谷 宏

なくて良い仕事なのか  米国の人類学者であるD.グレーバーが著した『ブルシット・ジョブ』は日本でも話題になった。彼は“人のためにならない、なくなっても差し支えない、給料の高い仕事(ブルシット・ジョブ)が世の中には満ち溢れている”として、①誰かをえらく見せる仕事、②人々を脅かすような仕事、③他の人の欠陥を修復するだけの仕事、④ひたすら書類を……[続きを読む]

2024.06.27 【労働新聞】
【人的資本経営期のHR用語集】第87回 管理職(前編) 身体・感情に負担 頭脳労働の割合減る/木谷 宏

精確な定義は存在せず  近代以降、企業組織における管理職の位置付けは肥大し続けた。リーダーやマネジャーとして社員の憧憬を集めるポジションとなり、キャリア開発における重要なマイルストーンやゴールとみなされ、部署業績と部下育成の責任を一身に負う存在へと至った。しかし「管理職」の定義はさほど精確なものではない。一般には“会社の執行部門において、……[続きを読む]

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