【ぶれい考】シニアの転職阻む“偏見”/今野 浩一郎
2025.07.03
【労働新聞】
人材ビジネス業界の最近の動きで注目されるのは、シニアの転職を支援するビジネスを強化する企業が増えていることである。
これまでは、企業の需要が少ない、豊富な職業経験を活かせる転職先を求めるのでマッチングが難しく手間がかかる等の理由から、シニアを敬遠する人材ビジネス企業が多かったように思う。しかしここにきて、深刻な人手不足からシニアに対する企業の需要が増え、また、職業生活が長期化するなかで働く意欲を持つシニアが増えていることから、人材ビジネス企業にとってシニアが「儲かる」市場になってきたのである。
しかし、転職市場でのシニアの評判はこれまではさんざんであった。ゼネラリストとして働いてきたため専門性に裏打ちされた「売り物」がない。就職の面接で「専門は部長です」と答える、…
筆者:学習院大学 名誉教授 今野 浩一郎
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令和7年7月14日第3504号5面 掲載