【イラストで学ぶ身近なリスクと対策】第63回 不適正な足場設置による災害①
2025.05.27
【安全スタッフ】
1.はじめに
令和5年の労働災害発生状況は、全産業の死亡者数(755人)で「墜落・転落は204人(27%)」、死傷者数(13万5371人)で約15%。その中で、建設業の死亡(223人)、死傷者(1万4414人)の最も多い事故の型は「墜落・転落」〔*1〕であり、死亡災害では約4割(86人)、死傷災害では約3割(32%)を占めています。
〔*1〕墜落・転落とは「人が足場・樹木・機械・乗物・はしご・階段・斜面等から落ちる」ことをいう。
2.足場からの墜落防止措置の強化〔☆令和5年10月1日以降施行の法令〕
(1)一側足場の使用範囲が明確化された。「安衛則第561条の2 :令和6年4月1日施行」
幅が1m以上の箇所において足場を使用するときは、原則として本足場を使用する。
(2)足場の点検時には点検者の指名が必要になりました。
「安衛則第567条、第568条、第655条:令和5年10月1日施行」
(3)足場の組立て等の…
執筆:中野労働安全コンサルタント事務所 所長 中災防安全衛生エキスパート 中野 洋一
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2025年6月1日第2475号 掲載