【人的資本経営期のHR用語集】第127回 タウンホールミーティング 社長らと直接対話 要望を聞き経営へ反映/木谷 宏
2025.05.01
【労働新聞】
組織内の“関係維持策”
タウンホールミーティングは経営陣と従業員が直接対話を行うミーティングである。タウンホール(town hall)は市庁舎や公会堂などを意味し、元々は政治家と市民による対話集会を指す言葉であった。政治家と市民(有権者)に上下の関係はなく、対等な立場が前提となる(あるいは有権者が上とも言える)。
経営においても、社長や役員による一斉通達や上司を通じた間接的な伝達だけではなく、従業員と顔を突き合わせて対話を行うことは不可欠である。こうした試みは以前から大企業を中心に行われており、“車座ミーティング”や“ラウンドテーブルミーティング”などとも呼ばれていた。いずれも経営陣が現場の声を直接聞き、従業員の意見や要望を経営に反映させることを目的としている。
人間が安定的な社会関係を維持できるとされる認知的な上限人数は、…
筆者:県立広島大学大学院 経営管理研究科 教授 木谷 宏
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令和7年5月12日第3496号12面 掲載