〝弱〟はプラス？マイナス？”

◎若者の誤った言葉のとらえ方

　現場の安全確保には、指示がうまく伝わることは重要な点の１つですが、先日、若い人たちの誤った言葉のとらえ方に驚かされました。それは朝のニュース番組でのことです。

　そこでは、「１時間弱」とは具体的には何分くらいなのかが話題となりました。１時間弱とは「1時間に少し満たない程度の時間」であり50～59分のことをいいますが、その番組では８人ほどのアナウンサーの回答結果がフリップに示され、なんと若手アナウンサーのなかには60数分との回答が２人もいました。１時間にプラス〝弱〟で60数分と理解していたようです。

　その後、インターネットで調べてみても、若い人たちのなかには60数分と理解している人が見受けられました。…

執筆：労働安全衛生総合研究所 安全研究領域特任研究員　高木 元也