「キャリア形成支援」ニュースまとめ【2025年1~6月】人事異動を「原則公募制」へ 合否は事業部に一任/キャリア自律支援へ 異動先の希望は常時更新 ほか
各社でキャリアパスの明確化やキャリア形成支援の強化、異動に対する公募制の導入などの取組みが進んでいます。本欄では、『労働新聞』で配信したニュース記事の中から、2025年1~6月に公開した企業におけるキャリア形成支援などに関する記事を紹介いたします。
人事異動を「原則公募制」へ 合否は事業部に一任 三井住友海上
三井住友海上火災保険㈱(東京都千代田区、舩曵真一郎社長)は、今年4月から課長級以下の社員の異動を原則公募制とする。毎年8月に各事業部が一斉に提示する空きポストに対し、異動を希望する社員が第3希望まで提出できるようにする。
職務マップ どの等級が担う仕事か明示 昇格判定の基準で 静岡ガス
静岡ガス㈱(静岡県静岡市、松本尚武代表取締役 社長執行役員)は、社員が携わる仕事を洗い出して50種超の“職務”を定義し、それぞれがどの等級の人材が担うべきレベルなのか明らかにする「職務マップ」を作成した。
昇格含め“異動”を公募制に 非管理職も職務等級 中外製薬
中外製薬㈱(東京都中央区、奥田修代表取締役社長)は、今年から上位等級への昇格や管理職への登用を含む異動を原則公募制に切り替えた。併せて、非管理職層のうち初任格付け等級を除いた上位2等級について、管理職層に準じて職務等級制度を導入した。
キャリア自律支援へ 異動先の希望は常時更新 マイナビ
アドバイザーとの面談や異動先の希望を常時更新できるシートで、社員の自律的キャリア形成を促す――㈱マイナビ(東京都千代田区、土屋芳明代表取締役 社長執行役員)は、正社員約8000人を対象に、キャリア自律支援を目的とする一連の取組みを開始した。
キヤノンマーケティングジャパン/キャリア形成支援 2年次・5年次に全員面談 「不幸な退職」防ぐ
キヤノンマーケティングジャパン㈱(東京都港区、足立正親代表取締役社長)は、入社2年次および5年次の全員に面談を実施するなど、若手のキャリア支援策を推し進めている。
ダイナム/エンゲージメント向上 3泊4日で「人生大学」 理念学んで心機一転
パチンコホール・チェーン大手の㈱ダイナム(東京都荒川区、保坂明代表取締役)は、社員が自身の生活やキャリアを見つめ直す機会として、宿泊型研修「人生大学」を20年以上続けている。
日置電機/組合員層の昇格を挙手制に 最短1年で上位等級へ
日置電機㈱(長野県上田市、岡澤尊宏代表取締役社長)は今年1月、組合員向けの人事制度を改定し、挙手制に基づく昇格審査の仕組みを採り入れた。従来の年功的な運用を見直し、業務のなかで専門的知識や経験値を積んだ人材を、年齢にかかわらず早期に上位等級へ引き上げることをめざしている。
パナソニック コネクト/クロスメンタリング 異業種幹部が助言者に 女性同士の交流促す
パナソニック コネクト㈱(東京都中央区、樋口泰行代表取締役 執行役員 プレジデント・CEO)は、2023年度から女性のキャリア開発施策として、他社と合同で「異業種クロスメンタリング」を展開している。
SOMPOひまわり生命/自律的キャリア形成 異動で5コース選択制 残留でも理由表明を
社員の自律的キャリア形成をめざすSOMPOひまわり生命保険㈱(東京都千代田区、久米康樹代表取締役社長)は今年4月、人事異動について一人ひとりが毎年スタンスを明らかにする制度を導入した。