熱中症の死亡災害が激増 休業件数も前年2倍超に 大阪労働局・R6確定値
2025.07.24
【安全スタッフ ニュース】
大阪労働局は、令和6年に管内で発生した熱中症による労働災害の発生状況をまとめた。
死亡者数が9人(前年比8人増)と大幅に増え、業種別では、製造業2人、建設業4人、道路貨物運送業1人、陸上貨物取扱業1人、商業(新聞販売業)1人となっている。死傷者数も94人で前年の40人から2倍以上に増えている。
令和6年は記録的な猛暑となり、暑さへの順化が十分できておらず、気温が上がり始めた 7 月初旬から熱中症の発生件数が増加。 7 月下旬と8 月上旬に集中して発生しており、7月以降で熱中症が発生した日についてはほぼ、最高気温が31℃以上、WBGT値が28℃以上だった。体調不良者をすぐに病院に搬送する「緊急時の措置」が適切にとられていなかったと考えられる事案も複数発生していたという。
全国の熱中症による死亡災害の約3割が大阪府内の職場で発生したことを踏まえ、今年も関係機関と連携して予防のための重点的な取組みを展開している。少しでも異変を感じたら病院へ運ぶまでは一人きりにしないといった適切な措置を講じるよう周知している。
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