【特集2】身体の負担軽減へ 改善活動記を発信 変更前後を写真とともに解説 自動化図りつつ人材育成も/イマオコーポレーション
標準機械部品や標準治具を製造する㈱イマオコーポレーションは、作業時の身体への負担軽減や5S活動徹底などの取組みをビフォア・アフターの写真とともに解説する「改善活動記」をウェブサイトで発信している。生産内容の変化や人手不足、働き方改革、品質向上を目的としている。各現場の作業者だけで解決できない課題は、部門横断的な改善につなげることもある。現場の声を適切に吸い上げながら、高度な改善と自動化の推進を図りつつ、人材育成にも力を入れている。
150件以上の改善を公開
岐阜県関市に本社がある同社は、1967年に日本で最初の標準ハンドルを開発。以降、標準機械部品のリーディングカンパニーとして製品開発を行い、標準治具やロボット周辺機器、製造情報システムなどの事業を展開している。岐阜県美濃市に美濃第1工場、第2工場、各務原市にinfomax centerを置き、大阪、埼玉、岐阜にテクニカルセンターがある。
同社が現場改善活動を本格化させるきっかけとなったのは、2009年のリーマン・ショックだった。売上げが急激に減少するなかで、「今できることは何か」「景気は必ず回復する」と考え、回復期に向けてスタートダッシュができるようプロジェクトを始動させた。
「以前から各部門で何らかの改善活動は行われていたが、『できる人がやる』という風土があり、個人に依存していたため、全員の参加意識が低く、部門間での差が顕著だった。そこで、2010年に直接生産に関わる部門(製造部、調達部、品質保証部)を対象に、…
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