【社労士が教える労災認定の境界線】第380回 暑熱環境で作業中に心筋梗塞

2025.08.27 【安全スタッフ】
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災害のあらまし

 会社の倉庫係であった従業員が、気温が32度前後あった倉庫内で、古紙のひも切り作業を行っていたところ、心筋梗塞を発症し、救急搬送された。

判断

 発症した心筋梗塞は、「脳血管疾患及び虚血性心疾患等の認定基準(以下「認定基準」という)について」に掲げられた疾病であるため、その認定基準に該当するか否かを検討した結果、認定基準のいずれにも該当しないと判断され、業務外となった。

解説

 30度を超える環境下での作業は、熱中症や腎機能障害などを発症させる可能性があるだけでなく、心臓への負担を増大させ、心筋梗塞などの循環器系疾患を引き起こす場合もあり、危険な状態であるといえる。本件は、そのような暑熱環境下での作業中に発症した心筋梗塞が、認定基準に該当するかが判断された事例である。

 認定基準の「異常な出来事」については、発症当時の職場環境は…

執筆:一般社団法人SRアップ21 東京会
林社会保険労務士事務所 所長 林 弘嗣

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2025年9月1日第2481号 掲載
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