【送検事例】ブロック塀の倒壊防止措置怠る
2025.05.12
【安全スタッフ】
東京・三鷹労働基準監督署は、コンクリートブロック塀の倒壊防止措置を講じなかったとして、建設会社と同社職長を安衛法違反の疑いで東京地検立川支部に書類送検した。建設工事現場で、隣地に立つコンクリートブロックが倒壊。付近で掘削作業を行っていた労働者が壁の下敷きになり、脊椎損傷の重傷を負った。あらかじめ塀の状態を調査せず、倒壊防止措置も怠っていた疑い。(R7・3・12)
事件の概要
事故は令和5年5月10日、東京都清瀬市の建設工事現場で発生。隣地に立つコンクリート塀付近で掘削作業を行っていたところ、塀が倒壊し付近にいた労働者が下敷きになった。労働者は、脊椎骨折の重傷を負った。
労働安全衛生法では、地山の掘削作業を行う場合、埋設物などの損壊により、労働者に危険を及ぼすおそれのあるときは、あらかじめ埋設物などの状態を調査し、適応する掘削の時期、順序を定めて作業するよう定めている。また、コンクリートブロック塀などの建設物に近接する場所で明かり掘削を行う場合は、…
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2025年5月15日第2474号 掲載