【ぶれい考】“科学”成否の鍵は“感情”/今野 浩一郎
2025.05.01
【労働新聞】
HRテックが発達したおかげで、社員の働く状況をデータに基づき即座に、客観的に把握し、人事管理のPDCAを短いサイクルで回すことができるようになった。これによって「カンと経験」に頼ってきた人事を「科学的」な人事に変革することができ、それは企業に留まらず社員にとっても望ましいことである。HRテック「推し」の企業はそう言うと思うが、社員はどう考えるであろうか。
長い歴史を振り返ると、これまでも幾度か人事管理のなかに「科学的」が持ち込まれたことがあった。最も代表的なのが、仕事の仕方や量を「科学的」に決めるとした科学的管理法であり、その「科学的」の考え方はその後の人事管理に大きな影響を残した。しかし他方では、…
筆者:学習院大学 名誉教授 今野 浩一郎
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令和7年5月12日第3496号5面 掲載