近隣県との差額 解消へ知事要請 群馬県・最賃
2025.08.05
【労働新聞 ニュース】
群馬県の山本一太知事は、群馬地方最低賃金審議会での議論開始に当たり、群馬地賃審(米本清会長)と群馬労働局(上野康博局長)に対し、経済実情を踏まえた審議を求めた(写真)。県の最賃額は985円で、関東で唯一1000円を切る。
要請では、近隣県との差額に触れた。北関東では、最賃決定の三要素(労働者の生計費、賃金、通常の事業の賃金支払い能力)は同程度の水準であるのに対し、栃木県や茨城県と約20円の差があると指摘。「大きな開きがあることは、地域経済の実態と乖離している」とした。中央最賃審で今後示される引上げ額の「目安額」への、大幅な上乗せを求めている。
令和7年8月11日第3508号4面 掲載