下水道工事 酸素欠乏症も危険と認知を 秋田県・安全対策委
2025.08.01
【労働新聞 ニュース】
今年3月7日に秋田県の下水道管補修工事のマンホール(制水弁室)内で作業員3人が死亡した事故で、県の安全対策検討委員会は、調査報告と提言書を県に提出した。
事故の主要因は、酸素欠乏の可能性が高いとしている。ポンプを利用して下水を輸送する「圧送管」では、硫化水素ガスの発生リスクは広く認識されているものの、酸素欠乏は国内でも前例が少ないと指摘。新たに留意すべき危険性として、認識を深めるよう提言した。酸素欠乏や硫化水素といった下水道特有の危険性について、事前の確認とリスク洗い出しを徹底するよう求めている。
令和7年8月11日第3508号4面 掲載