死傷病届け出ず送検 労働者間でもみ合いケガ 上田労基署

2023.10.04 【労働新聞 ニュース】
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 長野・上田労働基準監督署(辻合崇浩署長)は、労働者死傷病報告を遅滞なく提出しなかったとして、信州うえだ農業協同組合(長野県上田市)と同組合の本所課長を労働安全衛生法第100条(報告等)違反の疑いで長野地検上田支部に書類送検した。業務の打合せ中にもみ合いになり、労働者が負傷する災害が発生していた。

 同法では事業者に対し、労働者が4日以上休業した場合、遅滞なく報告書を提出しなければならないとしている。負傷が労働災害か否かにかかわらず、就業中または事業場内、もしくはその付属建設物内での負傷のときは提出の必要がある。

 災害は同組合の店舗内で発生した。労働者2人が業務に関する打合せをしていたところ、言い争いになった。言い争いが過熱してもみ合いになった結果、労働者1人が肋骨を骨折し、休業約3週間を要した。同労基署は業務上の災害であったかは明らかにしていない。

 同労基署は違反の理由について、同組合の知識不足を挙げている。「同組合は、言い争いがきっかけのケガは報告しなくて良いと思っていた」とみている。

 報告書は監督指導後に提出されたが、遅滞が発生していたため、送検に至っている。

【令和5年9月19日送検】

令和5年10月2日第3419号4面 掲載

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