香川労働局（栗尾保和局長）は、令和４年の定期監督で見つかった労働衛生関連の法令違反状況をまとめた。指導した1687事業場のうち、252事業場で健康診断有所見者に対する医師などの意見聴取を行っておらず、129事業場で安衛則などに基づく健診が未実施だった。化学物質や粉じんなどを取り扱う有害業務の衛生基準違反も84事業場で見つかっている。

　医師の意見を踏まえた就業上の措置は事業者の義務となっており、同労働局では「健康診断関連の違反件数が多い。特に製造業で衛生基準違反が散見される傾向がある」として、結果を公表し事業者への啓発を図っている。