2021年も残すところあとわずか。新型コロナウイルス感染症の拡大で新たな働き方が定着するなかで、時代の変化に応じた安全衛生関係法令の見直しが進み、産業構造の変化や高齢化に応じた安全衛生対策や、過労死・メンタルヘルス不調への対策、化学物質管理の新たな動きなど変化の大きい一年となった。今年話題となった安全衛生に関連したトピックを、誌面・webニュースの掲載内容とともに振り返る。

化学物質障害予防を自律的管理へ　厚労省検討会が報告　５年後に省令廃止想定

　厚生労働省は７月19日、職場における化学物質管理等のあり方に関する検討会の報告書をまとめた。今後の化学物質管理について、事業者が危険有害性情報に基づいてリスクアセスメントを行い、ばく露防止のために講ずべき措置を自ら選択して実行する仕組み（自律的な管理）に見直すことが適当とした。…