【新春特集】発明のプロが伝授 アイデア職場改善 本誌掲載事例にコメント 発明学会専務理事 中本繁実さんに聞く

2012.01.01 【安全スタッフ 特集】
  • list
  • クリップしました

    クリップを外しました

    これ以上クリップできません

    クリップ数が上限数の100に達しているため、クリップできませんでした。クリップ数を減らしてから再度クリップ願います。

    マイクリップ一覧へ

    申し訳ございません

    クリップの操作を受け付けることができませんでした。しばらく時間をおいてから再度お試し願います。

 職場を活性化させるためにいいアイデアはないか、もっと安全に効率的に作業を行えないかといったことを一度は考えたことがあるだろう。本誌ではこうした声に応えるため、(社)発明学会の中本繁実専務理事にアイデアを生み出すコツをインタビュー形式で聞いた。さらに、本誌で掲載した事例について、どの点が優れているのかをコメントしてもらったので、職場改善のヒントにしてもらいたい。

慣れてくると忘れる

――職場のなかで改善提案を行うにはどのようなポイントがあるのでしょうか。

中本:私がお話するとき、いつも一番最初に言うのは人間は馴れてくるといろんなものが見えなくなるんですよ。そこでいつも体験してもらうのが、例えばポケットに50円玉とか100円玉硬貨を持っているじゃないですか。いつも仲良くしているはずなのに、じゃあ、100円玉だったら100円玉の硬貨はどれくらいの大きさだったかを紙に書いてくださいと言うんですよ。そうしたら、書けないんですね、その大きさを。どれくらいの大きさだったとか、それから裏表の模様はいつも見ていていそうで、見ていません。

 そうすると、私たちは職場のなかでもですね、いろんな体験をしているんだけど、あんまり大げさなことを考えるんじゃなくて、もう一回見直しましょうよと言うんですよ。

 だんだん慣れてくると、忘れるじゃないですか。良いところも見つからないし、悪いところも見つかりません。身近なところからやっていけばそんなに大変じゃないよという話を最初にするんです。やっぱり、難しいと思うとですね、なかなかアイデアっていうのは出てきませんので、やさしいと思うことです。

 日頃からですね、新聞とか見てください、とこう言うんですよ。この前も切り餅のことで、切り込みを入れたとか身近なものでもいつも何か話題があるわけです。自分たちの職場のなかでもやっぱりそういうふうなアイデアが点々としています。そういう所を見ていけば、決して発明という大げさじゃなくて、題材が難しいものでもないんだよということを考えてもらうようにしています。結局、そういうことを忘れていると自分たちがやっていたことを誰かが改善すると「何だこれ」とう批判が出てきます。自分もあれをやっていたのにとか不満も出てきます。

メモをつける習慣を

――アイデアを引き出すために何かやっておいたらいいことはありますか。

中本:日頃から…

この記事の全文は、安全スタッフの定期購読者様のみご覧いただけます。
▶定期購読のご案内はこちら

安全スタッフ電子版へログイン

安全スタッフ電子版は安全スタッフ購読者専用のサービスです。

詳しくは労働新聞・安全スタッフ電子版のご案内をご覧ください。

関連キーワード:
平成24年1月1日第2153号 掲載

あわせて読みたい

ページトップ
 

ご利用いただけない機能です


ご利用いただけません。