『裁判例が語る安全衛生最新事情』の連載記事

2025.07.28 【安全スタッフ】
【裁判例が語る安全衛生最新事情】第469回 JR北海道(パワハラ)事件 誤記入の文書掲示で使用者責任 函館地裁令和6年3月27日判決 NEW

Ⅰ 事件の概要  被告Y社は、旅客鉄道事業などを目的とする株式会社であり、原告Xは、平成25年4月に被告Y社に採用され、函館新幹線工務所総務に異動し、その後、A所長、B助役の下で勤務していた。Xの主張によると、A所長、B助役の下で21もの数々のパワーハラスメント行為を受け、その結果、Xは、令和2年7月ごろ無痛性甲状腺炎となり、令和2年9月……[続きを読む]

2025.07.10 【安全スタッフ】
【裁判例が語る安全衛生最新事情】第468回 メドエルジャパン事件 配転命令繰り返し環境配慮義務違反 東京地裁令和5年4月28日判決

Ⅰ 事件の概要  被告Y社は本社をオーストリアのインスブルックに置く聴覚インプラントの会社であって、その日本オフィスであり、聴覚障害者用の人工内耳などの聴覚インプラントの輸入販売を行っている。  原告Xは、平成22年12月にY社に入社した。賃金は年額630万円(月額52万5000円)であったが、Y社の代表者らは、Xが気に入らないためか、再……[続きを読む]

2025.06.26 【安全スタッフ】
【裁判例が語る安全衛生最新事情】第467回 アクサ生命事件 残業による心身不調で慰謝料認める 神戸地裁令和2年6月10日判決

Ⅰ 事件の概要  被災者Xは、被告Y社の営業所の育成部長であり、営業所の社員採用や育成業務に従事してきた。Xは、育成を担当していた新入社員Hから、Xの指示に従って営業活動をしたのに叱責された、帰宅後の遅い時間に携帯電話で長時間活動報告を求められた、電車内で周囲に人がいるなかで大きな声で叱責されたという愁訴があり、出社しなくなって退職したこ……[続きを読む]

2025.06.10 【安全スタッフ】
【裁判例が語る安全衛生最新事情】第466回 大和高田市事件 足の負担軽減せず安全配慮義務違反 奈良地裁令和4年7月15日判決

Ⅰ 事件の概要  原告Xは、一般職職員として昭和61年4月にY市に雇用されて業務に携わってきたが、平成9年5月に交通事故に遭い、右足関節捻挫、右大腿部打撲などの障害を負い、自賠責共済(自動車損害賠償責任共済)において右足関節機能障害により後遺障害等級12級12号の認定を受け、平成10年11月には、奈良県から右足関節機能障害5級の身体障害者……[続きを読む]

2025.05.27 【安全スタッフ】
【裁判例が語る安全衛生最新事情】第465回 神戸市事件 睡眠薬使用の認識あるが受診させず 神戸地裁令和6年5月16日判決

事件の概要  被災者Aは、昭和55年生まれで、平成24年4月に被告Y市に採用された。平成31年4月1日、教育委員会事務局に配属となり、調整担当係長として、教育委員会会議、総合教育会議、スクールミーティング、防災などの業務を担当し、教育委員と教育委員会との連絡調整が業務の中心であった。  令和元年10月4日、市立小学校における職員間ハラスメ……[続きを読む]

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