『安全衛生眺めてみれば』の連載記事

2025.07.28 【安全スタッフ】
【安全衛生眺めてみれば】第39回 山中であわや熱中症に NEW

 私の故郷、佐賀市は筑紫平野の中心にあり、市内のいたるところから、春夏秋冬いつでも、北方にそびえる背振山脈の山々を望むことができます。そのような環境なので、いつのころからか山登りに憧れ始め、暇な休日には自転車で山麓まで行き、そこから徒歩で登り始めることを常としていました。  後年、日本山岳会の会員となったのですが、同会は山の環境を守る活動……[続きを読む]

2025.07.10 【安全スタッフ】
【安全衛生眺めてみれば】第38回 稀ではない蛇の労働災害

 昨年の夏、北海道中標津町の温泉宿に泊まり、山野のウオーキングを楽しみました。私は学生時代には登山部に所属していたのですが、高齢者になって体力的にきつくなってきたので、ここ数年は丘のアップダウンを楽しむようにしています。それには、道北の中標津町はまさに最適なのです。宿の裏山の自然林に入り、そこから数時間歩いて、自然を楽しむことができます。……[続きを読む]

2025.06.26 【安全スタッフ】
【安全衛生眺めてみれば】第37回 草むらの危険なスズメバチ

 多くの職場で、夏になると草刈りが行われます。誰もが幼いころ、庭や畑で草を抜く作業をした経験があるので、草刈りは、それに毛が生えた程度の軽作業だという意識のほうが強いでしょう。しかしこれは大きな間違いです。雑草が生い茂る場所は、小動物たちの絶好の住処であり、憩いの場であり、牧場でもあります。彼らは、草むらに家を作り、家庭を持ち、子育てをし……[続きを読む]

2025.06.10 【安全スタッフ】
【安全衛生眺めてみれば】第36回 「良いこと」を報告する制度

 ヒヤリ・ハット運動というものがあります。どうもヒヤッとしたりハッとしたことは他人に言いたくない失敗体験という感覚があって、なかなか報告しないということがあるようです。そこで、ヒヤリ・ハットは失敗例ではなく、事故にならなかった成功例だと考える企業が増えてきました。「危険に対処する能力があったからこそヒヤッとしただけで済んだ、それは成功例だ……[続きを読む]

2025.05.27 【安全スタッフ】
【安全衛生眺めてみれば】第35回 「すべてを疑え」を信条に

 私の若いころ、マルクスの思想が多くの若者の心を捉えていましたが、ソ連の解体などもあって権威は失われ、その理論の多くが誤りとされているようです。しかし、マルクスは一つだけは正しいことを言ったと思っています。それは「すべてを疑え」という言葉です。  この言葉は、安全の確保にとって、とても有益な言葉です。例えば、工場で荷物用エレベーターを見る……[続きを読む]

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