『安全衛生眺めてみれば』の連載記事

2025.06.10 【安全スタッフ】
【安全衛生眺めてみれば】第36回 「良いこと」を報告する制度 NEW

 ヒヤリ・ハット運動というものがあります。どうもヒヤッとしたりハッとしたことは他人に言いたくない失敗体験という感覚があって、なかなか報告しないということがあるようです。そこで、ヒヤリ・ハットは失敗例ではなく、事故にならなかった成功例だと考える企業が増えてきました。「危険に対処する能力があったからこそヒヤッとしただけで済んだ、それは成功例だ……[続きを読む]

2025.05.27 【安全スタッフ】
【安全衛生眺めてみれば】第35回 「すべてを疑え」を信条に

 私の若いころ、マルクスの思想が多くの若者の心を捉えていましたが、ソ連の解体などもあって権威は失われ、その理論の多くが誤りとされているようです。しかし、マルクスは一つだけは正しいことを言ったと思っています。それは「すべてを疑え」という言葉です。  この言葉は、安全の確保にとって、とても有益な言葉です。例えば、工場で荷物用エレベーターを見る……[続きを読む]

2025.05.12 【安全スタッフ】
【安全衛生眺めてみれば】第34回 訪問先企業の転倒防止対策

 トラックなどを使い荷物を配達する業界では、転倒防止が大きな問題になっています。しかし、その業態からどうしても自らの支配管理下にある敷地や設備下での作業より他企業の敷地や設備下で働くことが多く、そこでは必要な転倒防止のための整理整頓や通路の整備が意のままになりません。  とりわけ、配達先は大事な顧客で、その企業に整理整頓や通路の整備などを……[続きを読む]

2025.04.25 【安全スタッフ】
【安全衛生眺めてみれば】第33回 一工夫で「優しい工場」に

 職場で窓際のスペースに小さな植木鉢を置き、草花を育てている風景をよく見ます。育てている人は、時折水差しで愛おしく水を注ぎ、葉などにほこりが付けば丁寧に取って、いつも美しくするように努めています。多分、このような人は自分の仕事を愛し、自分の職場を誇りに思い、そこに身を置くことに喜びを感じているのだろうと思います。  私は安全巡視はまず、工……[続きを読む]

2025.04.10 【安全スタッフ】
【安全衛生眺めてみれば】第32回 いずれ起こり得る労働災害

 高度経済成長時代のインフラは経年劣化しており、リニューアルしないといずれ災害が起こるだろうといわれるようになって、久しいものがあります。国や地方自治体の担当者は承知しつつも、この問題には手を付け難いものがあるのだろうと、私自身公務員だった経験からも想像します。労働災害においても「まだいいだろう」と思っているうちに、ある日災害が発生し、愕……[続きを読む]

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