『ぶれい考』の連載記事

2025.06.12 【労働新聞】
【ぶれい考】さらなる負担信頼損なう/村上 陽子 NEW

 1973年に創設された高額療養費制度は、当初は被扶養者が対象だった。84年に被保険者をカバーするものとなり、世帯合算方式、多数回該当の仕組みも取り入れられた。その後、高齢化に伴う医療費の増大や、医療保険財政の悪化を背景に、自己負担限度額が見直されてきた。  30年ほど前に社会保険労務士の試験を受験した頃、自己負担限度額の所得区分は2区分……[続きを読む]

2025.06.05 【労働新聞】
【ぶれい考】OJT機会創出と配分を/今野 浩一郎

 国際比較統計をみると、わが国企業の人材育成への取組みは惨憺たる状況にある。それを踏まえて政府もまた多くの識者も、企業は競争力の向上を図るために人材育成を強化する必要があると提言している。  では、人材育成をどう強化するのか。欧米企業に比べてOJTに依存し過ぎなのでOff-JTを強化すべき。よく聞く処方箋であるが、それで目覚ましく人材が育……[続きを読む]

2025.05.29 【労働新聞】
【ぶれい考】抜擢がキャリア自律促す/江上 茂樹

 「抜擢人事」とは無縁と思っていた私が、最初に勤務した会社が外資系になったことも関係してか、人事担当役員に抜擢されたのは39歳のとき。内示されたときの正直な感想は、嬉しさよりも戸惑いと不安が勝った。つまり、諸先輩のように60歳までコツコツとキャリアを進むと思っていたので、「こんな年齢で人事ヘッドになってしまった。定年までの20年間どうしよ……[続きを読む]

2025.05.22 【労働新聞】
【ぶれい考】いまだ続く男性中心社会/堀内 麻祐子

 1986年に男女雇用機会均等法が施行され、私が社会人になったのはその4年後だった。男性と肩を並べて仕事ができると、意気揚々と仕事に就いたが、それは大きな間違いだと気付くのに時間はかからなかった。私の仕事人生は30年以上になるが、男性が中心の社会はいまだ何も変わっていないような気がする。  三十数年という長い年月が経ち、大学進学率の男女比……[続きを読む]

2025.05.15 【労働新聞】
【ぶれい考】「積極的平和」めざして/北野 眞一

 労働組合が「なぜ、反戦運動をするのか?」と組合員などから質問されることがある。  「平和なくして、労働運動なし」とは先達の言葉だが、すべての営みは平和であることが大前提にあることは論を俟たない。世界的にも、労働運動はいつも平和を求める闘いの中心にあり、独裁者に立ち向かい、民主主義と人権を守る闘いの歴史だった。今もミャンマーをはじめ多くの……[続きを読む]

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