『裁判例が語る安全衛生最新事情』の連載記事

2021.02.25 【安全スタッフ】
【裁判例が語る安全衛生最新事情】第363回 アスベスト遅延損害金事件 健診での異常確認時を起算日に 福岡地裁小倉支部平成31年3月12日判決

Ⅰ 事件の概要  本件は、アスベスト粉じんにばく露して肺がんにり患した原告Xの、被告を国とする損害賠償請求権の遅延損害金の起算点が問題となった事件である。原告Xは、石綿スレート工場で石綿粉じんにばく露したことにより肺がんにり患した者である。  アスベストの国家賠償請求事件では、すでに泉南アスベスト第2陣訴訟の最高裁判決が出され(最高裁一判……[続きを読む]

2021.02.10 【安全スタッフ】
【裁判例が語る安全衛生最新事情】第362回 甲研究所事件 退職勧奨が安全配慮義務違反に 札幌地裁平成31年3月25日判決

Ⅰ 事件の概要  被告Y1会社は、官公庁などからの受託調査研究、業務委託、経営コンサルティングを主な業とする会社である。  原告Xは、大学院修士課程在学中にアルバイトでY1社に勤務した後、大学の修士課程修了後の平成8年4月1日にY1社に正社員として採用され、調査研究部の研究員として業務を行っていた。被告Y2は、Xの上司であり部長である。……[続きを読む]

2021.01.27 【安全スタッフ】
【裁判例が語る安全衛生最新事情】第361回 松原興産控訴審事件 パワハラ賠償で素因減額を破棄 大阪高裁平成31年1月31日判決

Ⅰ 事件の概要  原告Xは、平成21年7月に、アルバイトとして、M社の経営するパチンコ店に勤務し、同年8月に正社員となった。その後、被告Y社がM社を吸収合併した。Y社は、トータルアミューズメント施設(パチンコ、ボーリング、ゲームセンター)の経営を目指す会社であり、本件の店舗の店長はBであった。  その店舗に、平成24年4月に班長としてAが……[続きを読む]

2021.01.13 【安全スタッフ】
【裁判例が語る安全衛生最新事情】第360回 松原興産事件 班長のパワハラ放置で使用者責任 大阪地裁平成30年5月29日判決

Ⅰ 事件の概要  原告Xは、平成21年7月に、アルバイトとして、M社の経営するパチンコ店に勤務し、同年8月に正社員となった。その後、被告Y社がM社を吸収合併した。Y社は、トータルアミューズメント施設(パチンコ、ボーリング、ゲームセンター)の経営を目指す会社であり、本件の店舗の店長はBであった。  その店舗に、平成24年4月に班長としてAが……[続きを読む]

2021.01.05 【安全スタッフ】
【裁判例が語る安全衛生最新事情】第359回 幼稚園お泊まり保育事件 水難事故の予見可能性認める 松山地裁平成30年12月19日判決

Ⅰ 事件の概要  本件は労災事故ではないが、幼稚園の園児に対する注意義務違反、安全配慮義務違反が問われているので紹介する。  被告Y1は学校法人であり、幼稚園を運営していた。被告Y2は幼稚園の園長であり、被告Y3は主任教諭としてY2を補佐していた。被告Y4は本件お泊まり保育の担当者であり、被告Y5~Y9は幼稚園の保育士であり、被告Y10は……[続きを読む]

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