『裁判例が語る安全衛生最新事情』の連載記事

2021.06.10 【安全スタッフ】
【裁判例が語る安全衛生最新事情】第370回 住友ゴム工業控訴審事件 石綿との因果関係否定した一審覆す 大阪高裁令和元年7月19日判決

Ⅰ 事件の概要  タイヤ製造を業とする元オーツタイヤの神戸工場と泉大津工場の2つで、昭和24年から昭和36年にかけてタイヤ製造業務(タイヤのゴムを練る作業や成形業務など)に従事していた元従業員X1ら7人(そのうち6人〈亡A~亡F〉は死亡しており、遺族22人が原告になっている。1人〈原告X1〉は生存している)が、オーツタイヤを合併したY会社……[続きを読む]

2021.05.27 【安全スタッフ】
【裁判例が語る安全衛生最新事情】第369回 青森三菱ふそう自動車販売事件 過労による適応障害で高額賠償 仙台高裁令和2年1月28日判決

Ⅰ 事件の概要  亡Aは、平成27年1月に、自動車整備業であるY会社に、自動車整備工として入社し、その整備車業を行っていたが、平成28年4月16日にその営業所内に設置された天井クレーンの先につながれた金属製のワイヤーに首をつった状態で発見され、心肺停止状態で急きょ搬送され、心肺蘇生後入院したが、同年5月9日、低酸素脳症により死亡した(自殺……[続きを読む]

2021.05.11 【安全スタッフ】
【裁判例が語る安全衛生最新事情】第368回 アスベスト遅延損害金請求控訴事件 起算日を病理組織検査日に変更 福岡高裁令和元年9月27日判決

Ⅰ 事件の概要  本件は、被告を国とするアスベスト粉じんにばく露して肺がんにり患した原告Xの損害賠償請求権の遅延損害金が問題となった事件である。原告Xは、石綿スレート工場で石綿粉じんにばく露したことにより肺がんにり患した者である。Xは、平成20年9月26日に肺がんの確定診断を受け、平成22年2月12日に労災認定を受けた。  アスベストの国……[続きを読む]

2021.04.27 【安全スタッフ】
【裁判例が語る安全衛生最新事情】第367回 アスベスト遅延損害金請求事件 肺がんの確定診断日が起算日に 神戸地裁令和元年9月17日判決

Ⅰ 事件の概要  本件は、被告を国とするアスベスト粉じんにばく露して肺がんにり患した原告X1、X2の損害賠償請求権の遅延損害金の起算点が問題となった事件である。X1は、日通関連の会社で勤務し、クボタの下請作業員となりその神崎工場で石綿水道管の製造業務に従事した。また、X2は、クボタの従業員として神崎工場で石綿管の製造業務に従事した。いずれ……[続きを読む]

2021.04.12 【安全スタッフ】
【裁判例が語る安全衛生最新事情】第366回 狩野ジャパン事件 疾病診断ないが過労に慰謝料認める 長崎地裁大村支部令和元年9月26日判決

Ⅰ 事件の概要  被告Yは、麺類の製造および販売を行う会社である。原告Xは、平成27年6月1日から平成29年6月30日まで、Y社に勤務し、Y社の工場でミキサーに小麦粉を手で投入する仕事に就いていた。  Xの勤務は午前9時から午後5時まで(休憩80分)の1日6時間40分であり、週休1日で週6日勤務であったが、Xの勤務時間は相当に長かった。し……[続きを読む]

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