『裁判例が語る安全衛生最新事情』の連載記事

2020.11.10 【安全スタッフ】
【裁判例が語る安全衛生最新事情】第356回 大島産業事件控訴審事件 事実上の代表によるパワハラを認定 福岡高裁平成31年3月26日判決

Ⅰ 事件の概要  原告Xは、長距離トラックの運転手である。被告Y1社はトラックの運送会社であり、被告Y2はその代表取締役である。なお、被告Y3はY2の夫である。  そのような状況下で、Y3からXに対しては、以下の①~⑤のような言動があった。  ①Xは、平成25年6月30日に大分に配送した帰路に温泉に立ち寄ったために帰社が遅れた。それに立腹……[続きを読む]

2020.10.27 【安全スタッフ】
【裁判例が語る安全衛生最新事情】第355回 社会福祉法人藤倉学園事件 重度の知的障害でも平均賃金で認定 東京地裁平成31年3月22日判決

Ⅰ 事件の概要  被告Y法人は、障害者支援施設、障害児入所施設の経営を行う社会福祉法人である。Y法人は、キリスト教の精神に基づき、多様な福祉サービスがその利用者の意向を尊重して総合的に提供されるよう創意工夫することにより、利用者が、個人の尊厳を保持しつつ、心身ともに健やかに育成され、また、その有する能力に応じ自立した日常生活を地域社会にお……[続きを読む]

2020.10.12 【安全スタッフ】
【裁判例が語る安全衛生最新事情】第354回 ダイヤモンドほか事件 接客中飲酒強要で死亡し使用者責任 大阪地裁平成31年2月26日判決

Ⅰ 事件の概要  亡Aは、Y1社が経営しているホストクラブのホスト(死亡時21歳)であった。そのY1社の取締役には被告Y2、被告Y3、過去の取締役であった者としては被告Y4がいた。原告X1、X2は亡Aの両親である。  亡Aは、客であるMを接待していたが、他のホストで主任であったBや同僚のDから飲酒を強要され、焼酎の水割りやテキーラを何度も……[続きを読む]

2020.09.28 【安全スタッフ】
【裁判例が語る安全衛生最新事情】第353回 居宅サービス会社事件 暴行の情報寄せられず回避義務なし 横浜地裁川崎支部平成30年11月22日判決

Ⅰ 事件の概要  原告Xは、訪問介護サービスなど介護保険法における居宅サービスの提供を行う被告Y1社に勤務。Y1社は緊急時に事業所への通報装置として居宅サービス利用客の自宅にテレビ電話端末を設置しており、Xの業務は、夜間に事業所に待機して、利用客から緊急通報があった際の電話対応を行うことであった。  被告Y2は、その事業所において、利用者……[続きを読む]

2020.09.10 【安全スタッフ】
【裁判例が語る安全衛生最新事情】第352回 (公財)後藤報恩会ほか事件② 地位の違い踏まえ違法な退職勧奨に 名古屋高裁平成30年9月13日判決

Ⅰ 事件の概要  原告Xは、Y1法人が設置運営する美術館に学芸員として勤務していたが、人事担当Y2、経理担当Y3、および、美術館長Y4からパワハラを受けて退職を求められたという事案である。Y2とY3は、Y1法人の前代表理事の実子であり、Y4は前代表理事の実弟である。  原告Xは、平成27年4月1日から本件美術館での勤務を開始した。Xは、平……[続きを読む]

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