『裁判例が語る安全衛生最新事情』の連載記事

2024.02.27 【安全スタッフ】
【裁判例が語る安全衛生最新事情】第435回 青森三菱ふそう自動車販売事件① 自殺に直結する長時間労働を否定 青森地裁八戸支部平成30年2月14日判決 NEW

Ⅰ 事件の概要  亡Aは、平成27年4月1日にY社に雇用され、自動車整備作業に従事していたが、平成28年5月9日に首つり自殺した。原告X1はその父親、原告X2はその母親である。  被告Y社は、自動車の仕入販売および修理などを目的とする株式会社であり、八戸市内に営業所を有していた。その営業所の所長はB、上司が課長代理Cであった。  X1らは……[続きを読む]

2024.02.13 【安全スタッフ】
【裁判例が語る安全衛生最新事情】第434回 高松刑務所控訴事件 慰謝料請求の消滅時効経過を否定 高松高裁令和4年8月30日判決

Ⅰ 事件の概要  原告Xは、高松刑務所の女性刑務官(法務事務官看守部長)であったが、上司であるC(女)からパワハラを受け、また、刑務所の処遇部門における首席矯正処遇官であったB(男)からセクハラを受け、その結果うつ病になったと主張し、被告国(Y)に対して、国家賠償法1条1項による損害賠償請求、安全配慮義務違反による損害賠償請求をした事案で……[続きを読む]

2024.01.25 【安全スタッフ】
【裁判例が語る安全衛生最新事情】第433回 滑川市中学校事件 業務量を軽減せず安全配慮義務違反 富山地裁令和5年7月5日判決

Ⅰ 事件の概要  被災者Aは、富山県滑川市の公立中学校で教諭であり、平成25年4月に着任し、平成28年度は3年生の学級担任、3年の4クラスの理科の授業、女子テニス部の顧問、生徒会のボランティア活動の企画実施の主務などを務めていたが、平成28年7月にくも膜下出血で死亡した(死亡時42歳)。中学校の校長はBであるが、Bの給与は富山県が負担して……[続きを読む]

2024.01.11 【安全スタッフ】
【裁判例が語る安全衛生最新事情】第432回 宮城刑務所控訴事件 印刷機への挟まれで注意義務違反 仙台高裁令和4年8月31日判決

Ⅰ 事件の概要  被害者である原告Xは強盗殺人などを犯して無期懲役刑となり、宮城刑務所に服役中であったが、他の服役者と一緒に印刷作業に従事していたところ、Xが正常に印刷されていない紙を取り除こうとして本件印刷機に右手を差し入れたとき、Aが本件印刷機を作動させたため、本件事故に遭い、右手背裂創などの傷害を負った。  Xは、被告Y(国)に対し……[続きを読む]

2023.12.26 【安全スタッフ】
【裁判例が語る安全衛生最新事情】第431回 漁業組合減圧症事件 直近上位の注文者に安全配慮義務 松山地裁宇和島支部令和2年11月13日判決

Ⅰ 事件の概要  被告Y1組合は漁業協同組合であり、被告Y2(個人事業主)に潜水をして養殖いけすと海底のアンカーをロープでつなぐ作業を依頼した。ところが、Y2は、当日、別の場所での潜水作業が予定されていたので、その潜水作業を原告Xに依頼した。  Xは、午前8時ごろ作業現場に到着したところY1の組合員関係者6、7人が待機しており、Xは、それ……[続きを読む]

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