『安全衛生眺めてみれば』の連載記事

2025.04.25 【安全スタッフ】
【安全衛生眺めてみれば】第33回 一工夫で「優しい工場」に NEW

 職場で窓際のスペースに小さな植木鉢を置き、草花を育てている風景をよく見ます。育てている人は、時折水差しで愛おしく水を注ぎ、葉などにほこりが付けば丁寧に取って、いつも美しくするように努めています。多分、このような人は自分の仕事を愛し、自分の職場を誇りに思い、そこに身を置くことに喜びを感じているのだろうと思います。  私は安全巡視はまず、工……[続きを読む]

2025.04.10 【安全スタッフ】
【安全衛生眺めてみれば】第32回 いずれ起こり得る労働災害

 高度経済成長時代のインフラは経年劣化しており、リニューアルしないといずれ災害が起こるだろうといわれるようになって、久しいものがあります。国や地方自治体の担当者は承知しつつも、この問題には手を付け難いものがあるのだろうと、私自身公務員だった経験からも想像します。労働災害においても「まだいいだろう」と思っているうちに、ある日災害が発生し、愕……[続きを読む]

2025.03.27 【安全スタッフ】
【安全衛生眺めてみれば】第31回 安全活動のパラドックス

 「必死になって安全対策に邁進し、その結果、大幅な災害件数の減少を続け、ようやくここまで来たと安心し始めたときに、災害が増加傾向に転じたり、それまでなかった重大災害が発生したりする」という現象を見ることがあります。私はこれを「安全活動のパラドックス」と答えます。というのは、担当の人は、「今までやってきたことに何か間違いがあったのではないか……[続きを読む]

2025.03.11 【安全スタッフ】
【安全衛生眺めてみれば】第30回 職場の危険は教わるもの

 新入社員研修では、「まず危険とは何か」ということから、私は話し始めます。これが結構苦労します。ここ1、2年は、道路の交差点の危険性を例に挙げています。最初に「交差点で事故に遭ったことがある人は、手を挙げて」と尋ねます。普通、誰も手を挙げません。次に「交差点で事故を見たことがある人?」と聞きます。また誰も手を挙げません。「では、皆さんはな……[続きを読む]

2025.02.26 【安全スタッフ】
【安全衛生眺めてみれば】第29回 普遍的な「安全第一運動」

 4月になると、新入社員研修が始まります。最近の新入社員は、実に礼儀正しく真剣な面持ちでこちらを見つめてきます。このなかから将来企業を引っ張る幹部が出てきて、企業だけでなく社会全体の指導者として世の中を改造していくことになるのだろうと思うと、実に粛然とした気持ちになります。この人々が指導者になっているであろう未来には、私はこの世にはもうい……[続きを読む]

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