【特別企画】全国社会保険労務士会連合会 大野実会長インタビュー 「開業社労士の業務スタイルの変化に関する調査」開始に際して 平均値で測れない実態明らかに
2025.06.19
【労働新聞】

「継続的に行うことで見えてくるものがある」と大野会長
全国社会保険労務士会連合会は、開業社労士の業務スタイルなどに関する継続的な調査(パネル調査)を実施し、第1回結果を公表した。本紙では、調査の狙いや注目すべき点について大野実会長にお話をうかがった。大野会長は、「社労士の職域は幅広く、平均値だけの調査では世間に実態を広められない」と力説。働き方などの多様さを明らかにできたとし、若手の指標になるとしている。
「多様なモデル」を示す 注目すべきは経済基盤
総労働時間も一様でない
――2年に1度、社労士のパネル調査を実施することとなった経緯をお教えください。
大野会長 社労士になるまでの経歴や、開業後の働き方が多様化しているとの実感がありました。定年退職後に開業する方、結婚や育児を機に保有資格を活かして開業する方など、色々なパターンがあります。
一方で、社労士は業務の幅(職域)が広い点に特徴があります。労働相談を含めた手続き業務、各種規程の作成・改定、労働保険・社会保険に関する相談など多様です。
これらの点を踏まえると、「社労士全体の単純な平均値や中央値」よりもむしろ、…
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令和7年6月23日第3502号7面 掲載