【70歳就業時代到来! 高齢者の労務管理】第20回 役職定年制度① 任期制など代替策に 年齢理由は合理性なく/川嶋 英明

2025.05.29 【労働新聞】
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組織の新陳代謝 促進目的に導入

 高齢者、もしくはそれに近い年齢の労働者と関係の深い制度に、役職定年制度がある。ライン管理職などの一定の役職に就いている社員について、一定の年齢に達したタイミングで、自動的に退任とする制度だ。法令に定めのない制度なので、役職定年となる年齢は会社によってさまざまだが、55歳から60歳くらいで設定されることが多い。また、役職定年制度と銘打った制度がない会社でも、定年再雇用で労働契約を締結し直す際に、定年再雇用後の高齢者を役職の対象外とするのが一般的だ。

 そもそも、なぜ年齢による自動的な役職退任を制度として行うのだろうか。理由は大きく2つあり、1つは人件費の再分配のため、もう1つは組織の新陳代謝のためだ。

 前者の人件費の再配分が必要な理由として、日本の雇用慣行では、…

筆者:社会保険労務士川嶋事務所 代表 川嶋 英明

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令和7年6月2日第3499号13面 掲載
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