【70歳就業時代到来! 高齢者の労務管理】第17回 労働者の健康と安全② 照明の位置など調整を 加齢による視野狭窄考え/川嶋 英明
2025.05.01
【労働新聞】
事業場内が暗いとミスが増える
高齢になると体力や身体的機能の衰えが顕著になってくる。そのため、体調を崩しやすくなったり、労働災害に遭いやすくなったりする。このうち健康については、前回みたように、高齢者本人による管理が非常に重要になってくる一方、安全については会社側の対応でどうにかできる余地も大きい。たとえば、加齢で小さな段差に躓きやすくなっているのであれば、その段差をスロープなどで解消する、といった対応が考えられる。また、高齢者の労災発生率が現役世代と比較して高いのは前回述べたとおりだ。労災が発生してしまうと、会社側の責任が問われることになる。高齢者の安全対策を怠るというのは、会社として非常にリスクが高いわけだ。そのため、今回は高齢者の安全対策について解説する。
そもそも高齢になるとどういった身体的変化が起こるのだろうか。目がみえにくくなる、耳が遠くなるなどの曖昧な形ではなく、より具体的に知った方が…
筆者:社会保険労務士川嶋事務所 代表 川嶋 英明
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令和7年5月12日第3496号13面 掲載