原発作業で初の書類送検 労働局は元請けへ是正要請 鉛カバー使い放射線量偽装 富岡労基署

2013.01.01 【安全スタッフ】
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 福島・富岡労働基準監督署(伊藤達夫署長)は12月7日、鉛カバーを使って労働者の被ばく放射線量を偽装していたとして、青森県の工事業者と同社代表取締役を、安衛法第22条第2項などに違反したとして福島地検に書類送検した。

 原発事故以降、収束作業関連で労基署が書類送検を行うのは初めて。被疑会社は、東京電力福島第一原発の収束工事で、淡水化装置凍結防止対策工事の保温工事の一部を請け負い、作業場所に作業用の足掛かりを設ける作業を行っていた。現場は放射線量が高く、1mSv(ミリシーベルト)を超える作業だった。事業者は、警報付きポケット線量計の機能が正常に動作しないよう、作業員4人に鉛版を加工したカバーを装着させて作業に当たらせていて、電離則9条1項に規定されている正確な被ばく線量の測定に基づく測定値の確認を怠った疑いがもたれている。

 ポケット線量計は、被ばく上限に向けて線量が上がるごとに段階的に警報を鳴らすもの。福島労働局監督課によると、「線量が高く、従業員の不安を紛らわせるためにカバーを取り付けた」としているという。

 送検を受け、福島労働局は工事を発注した東京電力と元請会社、一次下請会社を是正指導。再発防止対策と元請が適切に下請けを指導するよう求めている。

平成25年1月1日第2177号 掲載

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