【今週の労務書】『判例解説 解雇・懲戒の勝敗分析』

2020.05.16 【書評】
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有効性の判断基準示す

 本書は解雇と懲戒の有効性が問題となった53の判例を勝因分析・敗因分析し、判断ポイントを踏まえた労務管理を解説したもの。なかでも1審と2審とで結論が分かれた判例、事実認定面で微妙な判断を含む判例を中心としている。

 第3章「経営上の必要性に基づく解雇」では、急激な売上げの減少で運転部門の半数近くの従業員を削減することの必要性が認められ、3審で一転して有効と判断された判例を紹介した。

 整理解雇は、①人員削減の有効性、②解雇回避努力、③人選の合理性、④手続きの相当性の4つの要素から有効性を判断するとされる。さらに、従業員側からの批判に耐えられるよう、4つの要素の具体的な事情と根拠を主張できるように準備する必要があるとした。

(高井・岡芹法律事務所著、日本加除出版刊、TEL:03-3953-5757、3400円+税)

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令和2年5月18日第3257号16面 掲載

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