2019年3月配信の労働関連コラム

2019.03.31 【社労士プラザ】
新元号時代の業界展望/社会保険労務士法人大野事務所 代表社員 大野 実

 十年一昔を重ねること3回、俗にいう一世代30年にわたった平成も新元号となる。この30年間を振り返るとき、多くの自然災害、東西冷戦の終結、リーマン・ショックによる経済社会への大打撃、インターネットに象徴される情報技術の進展と急速なデジタル化・グローバル化など、その変化の大きさとスピードの速さは目まぐるしいばかりである。  そのような中で社……[続きを読む]

2019.03.30 【書評】
【今週の労務書】『写真記録・三島由紀夫が書かなかった近江絹糸人権争議――絹とクミアイ』

未公開写真を多数収載  交渉当事者には不本意だろうが、「官製春闘」とまでいわれるこのご時世、労使紛争華やかなりし時代を知る者には寂しい限りではなかろうか。  右肩上がりだったあの頃との比較自体が間違いかも知れないが、有名な表題争議を扱った本書を手に、働くこと・働かせることに今一度思いを馳せてみるのもいい。  当時の組合長が所蔵していた中か……[続きを読む]

2019.03.29 【送検記事】
コンベヤーに巻き込まれ死亡 “よれ”直す作業中 非常停止装置の不設置で会社を送検 江迎労基署

 長崎・江迎労働基準監督署はベルトコンベヤーに巻き込まれ労働者が死亡した労働災害で、採石業者と同社の採石部部長を労働安全衛生法第20条(事業者の講ずべき措置等)違反の疑いで、長崎地検平戸支部に書類送検した。  労災は平成29年10月30日、同県松浦市内にある同社の採石場で起きた。48歳の男性労働者がコンベヤーの“よれ”を直す作業をしていた……[続きを読む]

2019.03.28 【送検記事】
賃金不払いで自動車運送事業者を送検 事業許可取れず収益悪化 新潟労基署

 新潟労働基準監督署は労働者4人に計164万円の賃金を支払わなかったとして、自動車運送事業者と同社の代表取締役を最低賃金法第4条(最低賃金の効力)違反の疑いで新潟地検に書類送検した。  同社には4人の労働者がいた。代表取締役は4人の労働者に対し、1~5カ月分の定期賃金を一切支払わなかった。不払い総額は計164万250円に上る。不払いの期間……[続きを読む]

2019.03.28 【主張】
【主張】経営マインド再び守勢に

 19年春季賃上げ交渉で、自動車や電機などの主要企業が3月13日に一斉回答を示した。ベースアップが前年水準を割り込む企業がめだち、賃金引上げによる消費拡大というシナリオが描けなくなりつつある。デフレ脱却を目前にして多くの主要企業が守りの姿勢に転換した可能性がある。日本が再び経済規模縮小の悪循環に陥らないよう、政府は経済政策の軌道修正を図る……[続きを読む]

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