【今週の労務書】『解雇事由別 裁判例の要点からつかむ解雇事件の訴訟実務』

2018.03.03 【書評】
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20年以降の90件紹介

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 二十人余の弁護士が共同執筆した本書は、解雇事件90件をひとつひとつ概観し、使用者側に立った実務上の指針を示している。特筆すべきはリーディングケースを取り上げるのではなく、平成20年以降の事件に限定し、解雇事由別に紹介しているところ。近年の労務事情で起きた紛争がみられ興味深い。

 たとえば懲戒解雇事件を集めた章では、後輩社員をうつ病による長期欠勤に追い込んだパワハラ加害者のケースや、整理解雇による退職勧奨を拒んだSEが、自宅待機中、社内システムの管理者権限IDの返還を拒んだから……というケースも。能力不足等による普通解雇事件も豊富で、採用経緯や処分前の手続きを比較して学べる。

(東京弁護士会・二一会研究部編著、第一法規刊、TEL:0120-203-694、3600円+税)

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平成30年3月5日第3151号16面 掲載

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