【今週の労務書】『人的資源管理 事例とデータで学ぶ人事制度』

2025.05.03 【書評】
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施策の“連動性”理解へ

 学者、研究者が執筆した本書は、社員格付け、要員管理、人事評価、賃金管理などの計12項目から、人的資源管理とは一体何なのかを説いたもの。労使コミュニケーションやフリーランスなど、今日的な話題も押さえている。

 社員格付けの仕組みが「能力」と「職務」のどちらに基づくのかで、賃金は「能力給」か「職務給」に分かれる。給与のタイプによって、人事評価において用いる評価要素も変わってくる。要員管理についても、賃金制度や労働時間管理に影響を及ぼす。通読すると改めて、各人事施策があらゆる面で連動していると感じる。

 個別の制度を検討する際には、全体にも目を――人事の“基本”を新任担当者に理解してもらうために、役立つ1冊だ。

(佐野 嘉秀、池田 心豪、松永 伸太朗 著、ミネルヴァ書房 刊、税込3080円、TEL:075-581-5191)

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令和7年5月12日第3496号16面 掲載
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