【今週の労務書】『労組出身社労士が初めて明かす 伸びる会社の黄金サイクル』

2014.08.25 【書評】

人への投資で好循環を

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 近年の春闘で労働組合が掲げる御旗の一つが「人への投資」。まずは労働者の処遇を上げ、それを通じて働く意欲を高めることが、製品の品質や顧客サービスの向上につながり、ひいては会社の業績も向上する――そんな好循環論である。

 著者の出自を前面に出した本書の”肝”もまさにこの点にあるといって良いが、とかく精神論で終わりがちなテーマを、組織的な仕組み作りの方法から解きほぐしていく辺りに実務への配意を感じる。「現場の声を拾うことが大事」と促すだけでなく、上手なアンケートの取り方のようなハウツウも紹介。組合員時代の経験をもとにした「集会」や「聞き込み」の仕方なども、他では聞けない貴重な知見として参考になるはずだ。

(工藤一樹著、合同フォレスト刊、TEL:03-3291-5200、本体1400円+税)

掲載 : 労働新聞 平成26年8月25日第2982号16面

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