【今週の労務書】『人事評価で業績を上げる! 「A4一枚評価制度」』

2016.08.31 【書評】

経営方針に沿う行動促す

 時々刻々と経済情勢が変化するなか、旧来の人事評価制度を漫然と運用することに警鐘を鳴らすのが本書。評価の公平性は切り捨てるべきなどと歯切れが良すぎるきらいはあるが、人事評価の目的を業績向上に絞り、制度を社員の行動を促すツールと捉える視点は徹底している。

 評価項目を業績向上につながる行動に限定し、経営方針に即した働き方をさせる重要性を説く。応用行動分析学など学術的な知識に基づき、生産性の低い社員の姿勢・態度を改善する手法は大いに参考になろう。巻末の作成シートも制度設計に向けた有益な資料といえる。

 本書が示す型にはまらない発想から、業績を改善するヒントが学べるだろう。

 (榎本あつし著、アニモ出版刊、TEL03-5206-8505、2000円+税)

掲載 : 労働新聞 平成28年9月5日第3079号16面

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