【今週の労務書】『生産性向上に効くジョブ型人事制度』

2021.05.01 【書評】
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“老舗”が明かす定着の鍵

 日本企業の生産性の低さに対し、著者は諸外国との意思決定スタイルの違いを指摘する。多くの関係者を巻き込み、会議や打合せを通じてコンセンサスを得ようとする“無駄”の背景には、個々人の責任・権限の曖昧さがあるのだと説く。「ジョブ型」導入は生産性向上と相性が良いとし、本書ではとくに職務記述書のつくり方を詳しく解説している。

 早くから国内で職務等級の普及を進めてきたコーン・フェリー(旧ヘイグループ)に所属する著者だけに、事例を交えて紹介する失敗要因と定着のポイントが興味深い。ハード(=制度)だけでなくソフトと両輪で進める必要性を強調し、使い手となる管理職のリーダーシップ開発もおざなりにできないと釘を刺している。

(加藤守和著、日本生産性本部生産性労働情報センター刊、TEL:03-3511-4007、2000円+税)

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令和3年5月10日第3304号16面 掲載

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