【今週の労務書】『人事の組み立て~脱日本型雇用のトリセツ~』

2021.06.19 【書評】
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逆説的に学べる基本

 一知半解のジョブ型論を戒める内容は、結果として日本の雇用慣行、人事システムの基本を分かりやすく描き出している。フラットな立場からなされる解釈・講釈は、実務を知らない研究者や営業前提のコンサルタントのそれとは明らかに違う。本場のジョブ・ディスクリプションがいかに厳密さに欠けるものなのか紹介したり、日本企業の持つ人事権がいかに融通無碍であるかを指摘していく。職能主義のもたらす恩恵と問題点が、短時間で学べる。

 著者は、ベテランの人事スタッフなら誰もが承知している本音――脱日本型の論議は、ほぼ同じ内容ですでに何十年も続いている――を口にして憚らない。いずれ自社の制度設計に携わろうと望む若手スタッフにこそ、一読を勧めたい。

 (海老原嗣生著、日経BP刊、https://nkbp.jp/booksQA、税込1870円)

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令和3年6月28日第3310号16面 掲載

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