【今週の労務書】『シリーズ ダイバーシティ経営 管理職の役割』

2020.10.31 【書評】
  • list
  • クリップしました

    クリップを外しました

    これ以上クリップできません

    クリップ数が上限数の100に達しているため、クリップできませんでした。クリップ数を減らしてから再度クリップ願います。

    マイクリップ一覧へ

    申し訳ございません

    クリップの操作を受け付けることができませんでした。しばらく時間をおいてから再度お試し願います。

横のつながりを促す

 課長以下のライン管理職に焦点を当て、企業の実施する人事施策上、何をすることが求められ、一方で何がその実行を阻害しているかを解説した。過去の多数の研究を参照しつつ、解決策を提示する。

 ダイバーシティ・マネジメントの難しさの1つとして、管理職個人の持つ信念に影響される点を指摘。たとえば、仕事に全力投入する者を高く評価する一方、短時間勤務制度の利用者を否定的に考え、結果的に制度が機能しないことなどだ。管理職本人が使用したり、制度をよく認知している場合、このような偏見は減少するとした。

 部署ごとに利用状況が異なるケースでは、管理職が築くネットワークを活用する。管理職間の横のつながりから影響を受けやすいため、管理職研修などを通じネットワークを構築、情報や経験の共有を促すと良い。

(坂爪洋美、高村静著、中央経済社刊、〒03-3293-3381、2500円+税)

Amazonで購入する 楽天ブックスで購入する

令和2年11月2日第3279号16面 掲載

あわせて読みたい

ページトップ
 

ご利用いただけない機能です


ご利用いただけません。