長崎労働局は平成28年12月に、建設現場に対して安全に関する一斉監督を実施した。労働安全衛生法違反がみつかった現場は、全体の半数を超えている。
臨検を実施した156現場のうち、安衛法上の違反があったのは84現場だった(違反率=53.8%)。
違反行為を類型別にみると、元方事業者が下請事業者の安全管理を行っていないケースが最も多く51現場。高さ2メートル以上の高所で労働者に作業を行わせる際に、墜落防止措置を怠っていた例も46現場でみられた。
とくに危険性が高いため「作業停止命令」を発出した現場は18カ所だった。同労働局によれば「高止まりしている状況」だという。