【主張】AIとの「共存」は可能か

2019.02.07 【社説】
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 本紙は、「人事担当者が理解すべき! AI・ディープラーニング」とのタイトルで新連載を開始した。近年のAI(アーティフィシャル・インテリジェンス=人工知能)の進歩スピードは目を見張るものがあり、社会的にも雇用・労働分野においても多大なインパクトとなっている。近い将来、様ざまな事業分野において、人間の労働がAIに代わる時代が来ることは明白である。その時、人間はAIに駆逐されるのを待つのではなく、共存の道を見出せるかがカギとなる。

 本紙新連載では、冒頭、日本ディープラーニング協会の川上登福理事が次のように指摘した。「企業は、AIを始めとした技術を活用し、自社の経営、事業、製品、サービス、ビジネスモデルをどう進化させるかを考え、見えない世界に一歩踏み出す意思決定力が求められている」。そのために人材育成を加速化する必要があるとした。

 川上理事の指摘で最も注目すべき点は「見えない世界」に踏み出すよう訴えていることだ。実は、AI化の行き付く到達点は誰にも分からないといわれている。あるいは到達点はないのかもしれない。AI化がどのような社会を形作るのか、人間の想像を超えたところにある。

 アメリカの未来学者であるレイ・カーツワイル博士は、かつてシンギュラリティー(技術的特異点)の存在を提唱した。遅くても2045年には人間とAIの能力が逆転し、想像もできない社会が到来するとしている。AIは人間が発明した最後の機械となり、その後はAIが様ざまな開発の主導権を握るというのである。

 雇用・労働を含めた社会全体のあり方が一変するというシンギュラリティーまで僅か20年余りしかない。大規模なデータ集積(ビッグデータ)、コンピュータ処理能力の飛躍的向上、ディープラーニング(深層学習)の「革新的技術」が基盤となりAIの活用領域は一気に拡大していく。

 「AIは人類を駆逐する」とは、理論物理学者ホーキング博士が残した言葉であり、現実味を帯びてきた。どうにか共存の道を歩みたい。

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平成31年2月11日第3196号2面 掲載

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