【今週の労務書】『心療内科産業医と向き合う職場のメンタルヘルス不調 ~事例で解説 会社と社員が最適解を導く方法』

2018.01.20 【書評】
  • list
  • クリップしました

    クリップを外しました

    これ以上クリップできません

    クリップ数が上限数の100に達しているため、クリップできませんでした。クリップ数を減らしてから再度クリップ願います。

    マイクリップ一覧へ

    申し訳ございません

    クリップの操作を受け付けることができませんでした。しばらく時間をおいてから再度お試し願います。

実際の20事例に学ぶ

Amazonにリンクします

 「医学的で敷居が高い」「会社が悪者扱いされそうで積極的に学ぶ気になれない」――そんな思いに捕らわれたまま従業員のメンタルヘルスに未だ踏み出せない中小企業の経営者に一読を薦めたい一冊である。曰く、あまり複雑に考えないことが大切で、当事者が仕事を続ける上で抱える困難を、当人と一緒に解決する視点で取り組めば大方の解決策は見付かるという。

 本書のハイライトは「ケーススタディー」部分で、筆者が産業医として実際にかかわったケースの中から、とりわけ対応が困難だった20の解決事例を開陳。いわば「手の内」を明かすべく紹介している。

 関連基礎情報を押さえている点にはあえて触れるまでもないほど、実際の経験から学べる優れた内容である。

(石澤哲郎著、第一法規刊、TEL:0120-203-694、2300円+税)

平成30年1月22日第3145号16面 掲載

あわせて読みたい

ページトップ
 

ご利用いただけない機能です


ご利用いただけません。