【今週の労務書】『図解と事例これ一冊！労務管理の基本がぜんぶわかる本』
2022.09.03
【書評】
労務上の課題把握にも
本書は経営者や労務担当、管理職など人事労務に携わる者を対象とした労務管理の入門書。社労士の著者が実際に受けた相談事例に基づいて労使間のトラブルの解説や予防策を提示しており、実務に活かしやすい。
内容は人材募集から退職・再雇用まで、人事・労務全般にわたる。法制度や実務上の課題についてイメージしやすいよう図表を多用し、自社における労務上の課題の発見や、解決の糸口を探るのにも最適だろう。
ＤＸ推進やテレワークの労務管理についても取り上げる。とくにテレワークの解説には一章を割き、テレワーク中のケガや部下の指導方法にも触れる。働き方改革やコロナ禍における働き方の変遷などにより、多様な働き方が求められている時勢に応じた内容となっている。
（三谷文夫著、ワン・パブリッシング刊、税込1540円、TEL：0570-000346）
令和4年9月5日第3367号16面 掲載
