【今週の労務書】『労働判例百選[第10版]』

2022.03.12 【書評】
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判例法理の学習に最適

 労働判例法理を学ぶ定番本の第10版。2016年発行の第9版から11判例を新規収録、10判例を収録中止し111の判例を集めた。新たに収録されたのは国際自動車事件(最判令2・3・30)やハマキョウレックス事件(最判平30・6・1)など。

 収録継続となった100判例についても、時間外労働の上限規制などの法改正や、コロナ禍におけるテレワークの広がりなどの働き方の変化を踏まえた解説に改めている。たとえば日立製作所武蔵工場事件(最判平3・11・28)では、法改正によって時間外労働の特別条項に定める事由に具体性が求められるようになったことから、本事件の協定は現在では具体性を欠くと評価されるとした。現在の労働判例法理を理解するのに最適な一冊だ。

(村中孝史・荒木尚志編 有斐閣刊、TEL:03-3265-6811、税込2640円)

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令和4年3月14日第3344号16面 掲載

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