【人材ビジネス交差点】今こそ人材開発にDXを/ユームテクノロジージャパン 代表取締役 松田 しゅう平

2021.10.03 【人材ビジネス交差点】
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ユームテクノロジージャパン 代表取締役 松田 しゅう平 氏

 人材開発の現場において「残業時間の削減と成績アップの板挟みだ」、「業務効率化をしても社内の生産性が上がった実感がない」といった声が寄せられている。これは、日本の労働生産性の低迷が半世紀続いていることと無関係ではない。いったいどこに原因があるのか。筆者は、企業の人材投資が適切に行われていないからと考える。実際、人材育成投資のGDPに対する比率について国際比較の数字をみると、他国が投資を増やすなかで日本は減少している。

 人材開発が適切に行われていないことも要因に挙がる。現在、人材開発業界のなかでキーワードになっている言葉は「リスキリング(職業能力の再開発・再教育)」だ。従事しているビジネスに関連した知識やスキルを深めたり、高めたりするだけでなく、新たな業務を行うスキル、他分野の知識を身に着ける(リスキル)教育の重要性を表現したものである。しかし、日本では学び直しが進んでいない。

 危機感を持って取り組むべき喫緊の課題が人材開発であるといえる。では、どのように人材開発を進めていけば良いか。

 企業内研修には、社員のパフォーマンスを向上させ、企業の競争力を高める役割が求められる。しかし、多くの企業において社員研修と業績向上が結び付いているとは言い難い。

 原因はいくつか考えられる。日々変化する現場に必要なスキルが社内研修に結び付いていない、新たな業務を行うための知識が従来型では追い付かない、変化に対応して生きるための知識やスキルが不足している――。これらを打破するには、学び方自体を変える必要がある。そのためには、最新テクノロジーを活用する「DX」が重要となる。

 ブレンド学習理論は、学び方について複数のチャンネルを用意した方が知識は定着するという考え方だ。人間には処理能力の限界があり、学習者が選択・整理し、既存の知識と統合することで積極的な学びにつながる。その際には「視覚・画像」による情報処理と「聴覚・言語」による情報処理ができるシステムが効果的であるとされている。

 この考え方に基づき、AIなど最新技術を導入して開発されたのがオンライン学習プラットフォームの「UMU(ユーム)」である。Google社の人材開発トレーナーによって考案された。動画、スライド、音声、写真、イラストなど様ざまなコンテンツを搭載することができ、学習活動においては、講義、対話、チャット、アンケート、テストといった機能も装備されている。そしてデータの蓄積によりAIが評価、フィードバックすることで効率性を高めるといった仕組みになっている。

 企業も人も成長し続けるために、今こそ人材開発の領域にDXを取り入れる時ではないだろうか。

筆者:ユームテクノロジージャパン 代表取締役 松田 しゅう平

【公式webサイトはこちら】
https://umujapan.co.jp/

令和3年10月4日第3323号10面 掲載

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