【ひのみやぐら】一声掛けにも相手に気づかい

2021.07.27 【社説】
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 多くの現場で行われている「一声掛け運動」。仲間が不安全行動を行いそうになったとき、現場を巡回して何か気になったことがあっときなど気さくに声をかけることで、仲間に気づきを与えたり、災害を未然に食い止める活動だ。

 一声掛け運動を機能させるには、日ごろからコミュニケーションをとって、よい雰囲気をつくっておくことが重要といえる。現場のムードを良好にしないまま一声掛け運動を進めたところで、効果が上がらないのはいうまでもないだろう。

 今号特集Ⅰで紹介している鉄建・アイサワ・福津・西江北海道新幹線昆布トンネル(桂台)他JVでは、一声掛け運動を日常のコミュニケーションの延長と捉え、タイミングや立場に合わせた声の掛け方に配慮しているという。「何でも言い合え、心配事があれば気軽に相談できる現場」を大切にする同現場の取組みは非常に参考になり、このへんにコミュニケーションのよい職場づくりのヒントがありそうだ。

 コミュニケーションで重要なのは、お互いの立場を理解することにほかならない。考え方の違いを認識し、よく理解することから初めて人間関係が生まれてくるといえよう。人は自分を理解してくれる人に対し、初めて心を開くもの。相手の態度が気になるときは、相手を批判する前に、そのような態度を取らせた原因は自分にあるのではと、まず疑ってみることも必要だ。

 結局のところ、コミュニケーションがよい現場づくりのポイントは相手への気づかいと思いやりといえるだろう。常に自分を相手の立場に置き換えて、「災害から仲間を守る」という視点で声をかける。人間関係づくりは信頼関係づくりともいえる。

 逆にいえば、タイミングや立場に合わせた声掛けをしないと「余計な小言」と捉えられたり、「おせっかいな行為」ととられかねない。これは絶対に避けたい。

 なお、現場のキーマンといわれる職長には、その役割が大いに期待される。元請け、作業員、他職などと上下、水平に職場の人とかかわる職長はコミュニケーションの名手でありたい。

2021年8月1日第2383号 掲載

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