【今週の労務書】『社員の潜在能力を引き出す経営』

2015.11.30 【書評】

過剰な管理をやめよ

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 勤勉だが熱意に欠け、挑戦意欲も国際的には低いとされる最近の日本人。

 旧態依然とした組織の管理手法が原因とみる著者が提唱するのは、ワーク・ライフ・バランスならぬワーク・ライフ・オートノミー。

 曰く、仕事と生活のバランスではなく、双方を自律的にコントロールするという考え方で、ポスト工業化社会に要請される突き抜けた感性の引き出しに有効だという。

 「同質性」を基本としたかつてのチームワークはもはや通用しないことが再三強調され、ハイパフォーマーの特性をえぐり出した調査なども活用しながら、過剰な管理からの解放こそが本書表題の「肝」と説く。

 時間的にも空間的にも仕事と私生活を明確に切り離せない時代であり、それを乗り切る人的管理のヒントが得られる。

(太田肇著、中央経済社刊、TEL:03-3293-3381、1800円+税)

掲載 : 労働新聞 平成27年12月7日第3043号16面

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