【ひのみやぐら】現場の全体像を把握する

2020.07.10 【社説】
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 職場を見て回り、機械、設備、作業環境などを点検して災害発生要因を摘出する安全パトロール。作業の標準化や5S活動とともに、災害防止の要となる活動といえるだろう。装置や作業時の行動の不備を指摘し、改善。安全の先取りにつなげていくのが、パトロールの大きな役割だが、表面的な現象や実態を指摘しているだけでは、目的を達しているとは言い難い。

 安全に作業を行うための「あるべき姿」を厳しい目で観察し、原因や背景を見極めて、根本的な問題点を取り除くことで、パトロールを実施する本当の意味があるといえるのではなかろうか。つまり、不安全箇所や不安全行動の指摘と改善だけで完結するのではなく、職場の雰囲気や人間関係、管理監督者の指示状況など現場の全体像を把握しておくことが重要といえるだろう。

 職場巡視の方法には「経営トップ層によるパトロール」「安全衛生委員会のパトロール」「部署間の相互パトロール」などさまざまあり、目的によって使い分けが大切だが、現場をよく知るには「問いかけパトロール」が効果的といえる。作業者に直接問いかけ、対話を通じて安全を考える人づくりを目的としたものだ。

 パトロール実施者は作業を観察しながら、タイミングを図ったうえで話しかける。高圧的な態度や強制する姿勢で接してはならない。問題点を共有し、作業者に考えさせることが重要となる。具体的には、挨拶とねぎらいの言葉をかけたあと「作業にはどのような危険がありますか」などと問いかけ、適切な答えなら褒め、不十分な場合は助言をする。こうした活動を習慣化させることが「安全な人づくり」につながり、パトロールもより有効に機能する。

 今号特集1ではNTTインフラネット埼玉事業部の簡易パトロールを紹介している。何でも言い合える職場風土を築いたことで、災害防止を図り安全意識の高い現場をつくり上げた。対話を重視し、現場の実態を正確に把握することで、適切な指導につながった。パトロールを実施する際は同社の事例を〝お手本〟として参考にしていただきたい。

2020年7月15日第2358号 掲載

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