【ひのみやぐら】一枚の安全表示が命を守る

2020.10.12 【社説】
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 一枚の安全表示が人の命を守る――。マックス㈱の坂東康史次長、秋山貴則係長が参加した中災防のゼロ災教育で学んだ言葉だ。決して大袈裟な言葉ではない。開口部にうっかり近づいてしまったとき、落下物の可能性がある場所への注意は、表示などによって気づきが促される。表示による注意喚起を受けることで、危険を回避することができるのだ。

 職場に潜む危険は、視覚的に捉えられないものがある。そうした潜在的な危険を「見える化」し、労働者に危険を認識させたり、注意喚起を行うために安全表示は非常に有効な手段といえる。

 安全表示は多くの人が共通して認識できる規則性、色、形で、分かりやすいデザインであることが必要だ。色でいえば、青や緑は「安全な状態」であることを示す。黄色は注意、赤は禁止を連想し、色という情報を得て、行動を判断することができる。

 図も重要だ。外国でトイレを探すこととなっても、図を見れば男女どちらに入ればよいか分かるので、迷うことがなかったという経験があるだろう。一目で理解できるのが強みだ。規格化されたピクトグラムもあるが、皆が分かりやすければ問題ない。職場によっては写真を貼り、注意喚起を促しているものも見受けられる。外国人を雇用しているのならば、図やイラスト、写真は外せないものといえる。

 立派な表示を作っても、目に入りやすい場所に掲示しなければ意味がない。事故を未然に防ぐために、遠くからでも見える場所、作業の邪魔にならない場所に貼るように配慮する。また、数多く掲示すれば、効果が高まるというものではない。壁やドアに貼るときは目線の高さに注意が必要だ。床面や頭上に設置する場合には、転倒の原因にならないよう気を配る。薄暗い箇所では、照明方法や反射材を利用するなどの工夫をするとよいだろう。

 規格で定められた表示や既製品もあるなかで、社員が考案した手作りの表示は、安全への参加意識と企業文化の醸成にも役立つ。マックスの「安全表示・人づくりコンテスト」は、企業の垣根を越える取組み。安全に携わる多くの人へ及ぼす影響は小さくない。

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2020年10月15日第2364号 掲載

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