【安全衛生・お薦めの一冊】『元レスキュー隊員がみた 事故災害から考える職長の安全な職場づくり』

2020.06.26 【書評】
  • list
  • クリップしました

    クリップを外しました

    これ以上クリップできません

    クリップ数が上限数の100に達しているため、クリップできませんでした。クリップ数を減らしてから再度クリップ願います。

    マイクリップ一覧へ

    申し訳ございません

    クリップの操作を受け付けることができませんでした。しばらく時間をおいてから再度お試し願います。

リアルな労災事例に学ぶ

 消防本部で42年勤務した経験を持つ筆者。レスキュー隊員として携わった労災事故の救助経験をもとに、建設現場を中心としたリアルな事故の状況と対策を解説する。

 「感電」では、水に浸かる水中ポンプの電源盤のアース線や防水処理の不備によって、命を落とす大きな事故につながりかねないことを強調する。抵抗値と体に流れる電流の関係なども平易な言葉で説明している。ガソリン携行缶の爆発や刈り払い機による切傷、足場からの物の落下など、身近でありながら見落としがちな15事例から学べる点は多い。

 後半では、見習いたい事例として整理整頓の行き届いた現場の様子と、さらに「危険を退ける安全知識」として避難のポイントや日常の点検、応急処置なども取り上げた。作業員にケガをさせない職場を目指すうえで、職長にとって指標となる一冊。KY活動や朝礼などで活用したい。

(藤田英男著、労働新聞社刊、TEL:03-5926-6888、A5判、96ページ、1100円+税込)

弊社サイトで購入する

2020年7月1日第2357号 掲載

あわせて読みたい

ページトップ
 

ご利用いただけない機能です


ご利用いただけません。