「学び」継続し変化に対応/墨社会保険労務士事務所 墨 華代

2019.10.13 【社労士プラザ】
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墨社会保険労務士事務所
墨 華代 氏

 平成30年度に社会保険労務士法制定50年を迎え、各地で50周年記念事業が開催された。社会保険労務士が先輩諸氏の開拓された土台を基に次の50年に向かって新しい一歩を踏み出した今、働き方改革関連法案が同年6月の国会で成立し、労働環境は大きな変化の時期を迎えようとしている。

 また少し前になるが、第5期科学技術基本計画(28年1月)の中でAI、ビッグデータ、IoT、RPA(ソフトウェアロボットによる自動化)等の高度化された先端技術が採り入れられる社会、Society5.0が提唱されている。その実現のための方法の1つとして29年5月策定の「世界最先端IT国家創造宣言・官民データ活用推進基本計画」が30年6月に変更された。その内容を概観すると、これから先の社会の激変が痛切に感じられる。

 近い将来、定型業務や数値的に表現可能なある程度の知的業務は、高度化された先端技術によって代替可能になるといわれている。激変する社会は、それまでの知識・能力が通用しなくなる社会であるともいえる。それでは、知識・能力が役に立たないものになったとき、どうしたら良いのであろうか。

 激変する社会では、一層教育(学び)が必要となってくると思われる。それも教育を受動的に受けるのではなく、自ら学ぶという能動性が必要になってくると思われる。また学ぶ方法もAI、IoT等の利用で大きく変化すると思われる。

 では何をどのように学んでいけば良いか。先端技術を学んでもすぐに陳腐化するかもしれない。働いている業種も、現在は最先端の業種であっても、社会から必要とされなくなるかもしれない。激変する社会の中で、充実して満足できる生活を実現するために何を学べば良いか。

 冷静に考え対応できる柔軟性と、どんな状態になっても前向きに物事に取り組んでいけるボジティブさが今まで以上に必要になってくるのではないだろうか。また、変化を続ける社会に対応するには、「学び」を常に継続していくことが必要となる。幼少期の「好奇心」「感動」を成人となっても持ち続けることが、生涯学び続けることにつながっていくと思われる。社会がどのように変化しても、人間の本質は変わらないものと考えている。Society5.0でいう「超スマート社会」が現実のものとなっても、「好奇心」「感動」を持ち続け「学び」を続けることによって、変化に対応していくことができると考えられる。激変する社会は、可能性が膨らむ社会でもある。ワクワクしながら未来に対していきたい。

墨社会保険労務士事務所 墨 華代【愛知】

【公式webサイトはこちら】
http://sumi-sr.com/

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令和元年10月14日第3228号10面 掲載

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