【ひのみやぐら】よい仕事はよい睡眠から

2019.01.04 【社説】
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 平成最後のお正月、読者諸兄はいかがお過ごしされただろうか?平成最後といっても小職は例年どおり初詣と初売りを済ませてしまえば、後はお酒を飲んで寝正月と決め込んでいる。健康づくりを標榜している者らしからぬ発言だが、三が日ばかりはどうか寛大な心でお許しいただきたい。

 さて、「寝る」ことは人間にとって不可欠であるのはいうまでもない。睡眠が上手にとれないと、仕事や生活に支障がでる。いわゆる「睡眠障害」は、メンタルヘルスとの関係も深く、近年大きくクローズアップされている。社会的に大きな話題となるのは、交通運輸業だろう。2003年に山陽新幹線で運転士が居眠りしたまま運転、時速270kmで8分間走行した。ケガ人はなかったものの、睡眠時無呼吸症候群が広く知れ渡った出来事である。2012年には関越自動車道で高速バスの居眠り運転で乗客7人が死亡、乗客乗員39人が重軽傷を負った事故が起きている。バス以外にもトラック運送事業で睡眠障害が原因の事故が多発している状態だ。

 建設業をみると、建設業労働災害防止協会が積極的にメンタルヘルス対策に取り組んでいる。とくに不安全行動との関係に注目。労働災害を引き起こす不安全行動の背後には、高ストレスや睡眠不足があると指摘している。悩み事などで寝付きが悪ければ、うっかり、ぼんやりといったヒューマンエラーの温床になる。つまり、睡眠が足りないことで、労働災害を発生させてしまうことになる。このため、建災防では健康KYの実施を呼びかけ、朝礼時などにリーダーが「よく眠れたか」と問いかけるよう求めている。

 夜勤や交替勤務者も睡眠障害になりやすい。交替勤務者は次の仕事のために無理矢理、飲酒をして寝ようとするが、もちろん体にいいわけない。人間は体内時計という、生まれながらの生活リズムを持っている。このリズムが崩れると体や心に大きく影響してしまうので、会社の管理者は十分な配慮が必要になる。

 今年も働き方改革がニュースなどで大きく取り上げられるだろうが、睡眠という視点から職場環境を変えていくのも一つの手だろう。

平成31年1月1日第2321号 掲載

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