自ら働き方改革を実践/社会保険労務士法人Aoki 代表社員 青木 幸江

2018.11.25 【社労士プラザ】
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社会保険労務士法人Aoki
代表社員 青木 幸江 氏

 最近、顧問先の社長さんから「これ、青木事務所の話だ!と思ったので、読んでみて」と、一冊の本をいただいた。

 それは、社労士の方が書いたご自分の事務所の「働き方改革」の本だった。

 開いて読んでみると、正に弊社事務所の1年前の状態と全く同じで、「社長、お話が…」といった社員からの相談に怯えていた自分を思い出したのである。

 別の顧問先の社長からは「青木事務所はブラックだから…」と、笑いながら冗談をいわれたことがある。「午後10時に連絡しても、いつも同じ人が出るので助かるよ」とも、いわれていた。

 情けない話ではあるが、当時はそれが当たり前だと思っていたのである。

 開業してから25年。営業には自信があり、社員も16人になっている。しかし、走り続けて得たものは何だったのか。社員の退職に怯えることだったのか。

 「何とかしてほしい」と最初に音を上げたのは、採用担当とマネージャーだった。育てても育てても辞めていく。求人を出しても望むような人材が来ない。社内に活気がない。コミュニケーションもない。業務の効率が悪い。これが1年前の現実だった。

 そこで始めたのが、問題点の抽出、組織作り、経営理念、行動指針の策定、さらに、業務のムリ・ムダの見直しを図り、業務の見える化をしたのである。自分がいつもお客様に提案している業務改善そのものだった。

 一番体を使ったのは、整理整頓。事務所内の紙をなくし、書庫を処分し、長年のガラクタを廃棄し、事務機を社員にとって快適なモノに替えたのである。

 残業については、当日午後3時までの申請書の提出を徹底した。さらに、定時になったら声掛けをして早く帰ることを促し、結果的に業務の効率化を図ることができた。

 まだ改革の入口ではあるが、グループウェア(サイボウズ)の導入で業務の見える化が進み、お客様にも不便をかけることがなくなった。また、お客様には過剰サービスと契約書の見直しにご協力をいただいて、担当者のモチベーションのアップを図った。

 属人化の傾向があった業務についても、隔週1回、30分のマネジャーとの1対1の「ざつだん」をすることで、見える化が進み、ほぼ残業することがなくなった。おまけに、社内での会話が増え、いつもあちらこちらで打合わせをする声が聞こえてくる。

 改革は、いよいよこれからが本番である。

社会保険労務士法人Aoki 代表社員 青木 幸江【東京】

【公式webサイトはこちら】
https://www.sr-aoki.or.jp/

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平成30年11月26日第3186号10面 掲載

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